190315
化粧を教えてくれる友達をつくりたいな。
自力でやってたけど、変かもしれないから。
化粧してる友達はいないし、そもそも友達が。
女の子が自分の可愛さに気づくデパートのあの場所には行けないし、姉にも言えない。化粧教えてって普通に言えばいいと思うのだけど、そういう種類の仲の良さではないし、普段はなかなか話さないし、普通に言えたら苦労しない。
今日は美容室に行った。
起きれなかったらこわいので、午後に予約をとっておいた。結局、薬局で花粉の薬を買っていたら時間ギリギリになって、少し走るはめになった。くしゃみが止まらなかったので、美容室に行く前に飲みたかったのだ。でも結局時間がなくて飲めなかった…。
施術してくれたのはショートカットの女性だった。
話しかけてくれるが、うまく返せなくて汗が噴き出してくる。住まいの話になったので、さいきん実家に帰ってきたこととか、姉が寂しがり屋だってことを話した。ごきょうだいは? と僕も聞こうと思ったのに、その瞬間自分の抑揚のない声がまざまざと思い出されて、無理に質問していると思われるだろうかと考えてしまって、数秒の逡巡の末に質問を飲み込んでしまい、それに押し出されるようにまた汗が出た。となりの席のお客さんが美容師さんとジョークを言いあったりして楽しんでいて、縮こまる気持ちになった。申し訳ない。
そのあと汗かいてるのがバレて、ドライヤーの涼しい風で冷ましてくださった。
どういう経緯だったか忘れたけれど、さいきんタピオカのお店が多いですよねという話になった。
結構飲んだりしますか?
飲みたいなあと思いながら通り過ぎてます。
まあ一人じゃ並びにくいですもんね、でも男性の方もたまに並んでませんか。
あー、たしかに結構男子高校生なんかも並んでますね。
最近は男性同士でホワイトデーで手作りお菓子渡し合うみたいですよ、家に集まってお渡し会とかするって、昨日来た高校生の男の子が言ってて、もう女子みたいですよね。
少し話題を変えて、化粧の話をしてみた。
最近はお化粧する男性も多いじゃないですか。
本当はもうやっているけれど、自分もやってみたくて、と言い換えて、そういう友達をつくりたい、コスメを買いに行くのも難しくて、と話した。女性美容師さん曰く、男性でも美容師ならけっこう化粧品売り場に行くらしい。だからべつに男の人が化粧品売り場にいても変ではない、って。その男性たちが、化粧品を自分に使うのか、それともお客さんへのアドバイスのために知識を蓄えているのかはわからないけれど。(今思えば、僕に気を遣って そういう男性もいるんじゃないですかという想像で言ってくれたのかもしれない。)
だから表参道とか原宿、美容室の活発な街に行けば案外浮かずに買えるかもしれないなと思った。でもむしろそういうところって女の人がたくさんいそうだ。逆にもっと浮いてしまうかもしれない。仮に浮かずに買いに行けたとしても、色が自分に合うかどうかとかの不安は残る。